写真と人

写真家中村美鶴がお届けするフリーペーパー。

INTERVIEW

山本きゅーりと中村美鶴のインタビュー。

「今すごく仲良くて楽しくって、いい時間を過ごしてるぜって自覚があるから、撮っておきたいんだと思う」

下町生まれ下町育ち、お風呂はぬるめのほうがいい、ビールの美味しさまだ知らない!ノンブラリの歌う24歳、山本きゅーりさんにインタビュー!写真についていろいろ伺いました。ノンブラリのメンバーが写った写真を以前からSNSなどで目にすることが多かったのですが、今回撮ってきてもらった写真の中には、1枚も入っていません。カメラを渡した時期が悪かった!と心から後悔するインタビューとなりました。紙面に収まらなかったインタビューを、撮りおろし写真の未掲載カットと一緒にどうぞ!

中村美鶴(以下、中村):今日はよろしくお願いします。

山本きゅーり(以下、山本):お願いします。

中村:写真について何か思い出はありますか?

山本:これ1発目の質問ですよね(笑)いつもね。

中村:そう。さすがよく読んでくれてる(笑)

山本:えっと、私自身はあんまり撮ることはなかったんですけど、家族がめちゃくちゃ家族の写真を撮るので、アルバムがものすごくたくさんあって。2年に1回くらい全員で見る会があるんです(笑)。だから、写真っていうと家族写真を思い浮かべますね。

中村:へぇー!今も撮るんですか?

山本:やっぱり携帯のカメラで撮るようになってから、プリントしなくなっちゃったので。最近はあまり撮らない...て言っても、壁にめちゃくちゃ家族の写真を貼るんですよ。撮ってきた中にもあるんですけど。

中村:それは例えば、七五三の写真とかを選んで額に入れてるのか、それともただプリントをペタペタ貼ってるのか...。

山本:額に入れてあるんですけど、割とここ数年のものを貼るんです。

中村:えっ、入れ替えるってこと?

山本:はい、古いのはアルバムに入れて、新しいのを額に入れてるので、けっこうプリントしてるのかもしれない。

中村:へぇ。けっこう珍しくないですか?すごく素敵だと思います。

山本:えへへ。一族の習慣かもしれないです(笑)。うちのお母さんは双子なんですけど、お母さんのお姉ちゃん、わたしの伯母さんの家のトイレの壁がタイルなんですけど、そのタイル1枚1枚に写真が貼ってある(笑)。そういう一族なのかもしれない。

中村:じゃあ、お母さんの家がそうだったのかなぁ。

山本:あー、どうなのかな。おじいちゃんおばあちゃんそんなことしたのかな?...あ、でも、お母さんはおじいちゃんおばあちゃんにあんまり構ってもらえなかったので、多分反動だと思います。

中村:なるほどね。うちも子どもの頃の写真はけっこうあって。

山本:やっぱり!

中村:おじいちゃんが好きだったんだよね、写真。だから家族写真はすごく好きなんです。だからさっきの、iPhoneとか携帯で撮るようになってから、プリントする人が減ったと思うんです。しないよね?携帯の写真って。

山本:しないです。全然しないです。

中村:わたしも自分が写真やってなかったらプリントしないかもしれない。

山本:だってシュンって(スマホの画面を操作)やったら見れちゃうんですもんね。

中村:うん。でもプリントしたほうがいいよって、わたしは今こんなことをやってるから、皆に言ってるんだけど。

山本:そうですよね。でもおじいちゃんおばあちゃんとかは、もちろんスマホとか使わないので。おじいちゃんの誕生日に家族みんなの写ってる写真とおじいちゃんの写ってる写真をプリントして、ノートに貼っつけてコメント書いて渡す、みたいなことをしたらおじいちゃんめちゃくちゃ喜んでました。

中村:それは毎年やるんですか?

山本:毎年じゃないな。いつだったっけな?渡したの。

中村:写真が溜まったらってことか。それすごく良いですね。

山本:割と写真が身近な家族かもしれないですね(笑)。

中村:それ超素敵じゃないですか。

山本:うん。おじいちゃん枕元に置いてるって言ってました。

中村:(笑)良い話。

山本:そのときたまたま、こういうことする?って話になって、恒例行事ではないんですけど。そういうのをやってたから、私も去年友だちの誕生日に、写真を集めてプレゼントしたり。今ってフォトブックがめちゃくちゃ簡単に作れるじゃないですか。

中村:できるできる。

山本:あれ作ったりしましたね。

中村:それもらったらうれしいよね。自分がもらったらうれしいもん。わたしの場合、自分が写ってないのよ。

山本:そうですよね!確かに(笑)。

中村:それに最近、なかなか写真をもらわないじゃない。昔って焼き増ししてたけどさ。

山本:そうですよねぇ。今って画像送っちゃいますもんね。

中村:そうそう。便利だけどさ。個人的には、なんか...。この前友だちの結婚式があったときも、頑にフィルムで撮ったよ(笑)。

山本:いやでも、モノが手に載ったときの気持ち、大事だなって今回思いました。ふわって、できた写真が手に載ったときに、重量感みたいなのが。あるんだなって思いました。

中村:なるほどなるほど。どうでした?今回。撮影しながら話してたときに、思ってたのと全然違ったって言ってましたけど。

山本:全然違ったんです。仕上がった写真見て、はあ、ってびっくりしたのもあったんですけど。美鶴さんにカメラをいただいたのが、12月のワンマンの日で、それから毎日持ち歩いてたんです。アンテナ張るじゃないですか、何を撮ろうかなって思ってるから、毎日毎日アンテナ張っていて。自分が好きだなって思うものをやっぱり収めたいから、私が好きなものって何だろうってずっと考えてたら、このあいだ電車の中ですごくドキドキしてしまって(笑)。

中村:え?(笑)

山本:好きなもの好きなものって探して、いろんなものをよく見るようになるじゃないですか。そしたらドキドキが止まらなくなっちゃって(笑)。あの人の手がかっこいいとか(笑)。

中村:あ、そういうやつ?(笑)

山本:好きなものがけっこういっぱいあるんだなって思ったら、シャッターがなかなか切れなかったです。今日の朝まで撮ってましたもん。

中村:枚数決まってるしね。もし枚数が決まってなかったらすごくたくさんになってたかもしれない?

山本:かもしれないですね(笑)。すごくいろんなものを見落として生活してるんだなって思ってびっくりしました。

中村:確かにね。電車の中でもさ、わたしはiPhoneでゲームしちゃうんだけど、たまに窓の外を見ると、今の空キレイ、とか。

山本:うん!でも、間に合わないんですよ。間に合わないし電車の中で押すわけにいかないし(笑)悔しい瞬間がめちゃくちゃいっぱいありました。

中村:やっぱり、撮らなきゃみたいな意識でいると面白いよね。

山本:面白かったです。

中村:わたしも写真を撮り始めた頃に、同じようなことを思いました。写真を撮る意識で世界を見始めるとけっこう面白くて。

山本:普段全然気付かないことに気付いたりとか、自分が住んでる街とかも、23年間住んでるのに、こんなことあったんだってところがめちゃくちゃいっぱいあって(笑)。面白かったですね。

中村:では今回撮ってきてもらった写真なんですけど、わたしはもっと、きゅーりちゃんは人を撮るかなと思ってました。

山本:私も今回カメラを持ってびっくりしたんですけど、私がカメラを向ける瞬間って必ず1人なんですよ(笑)。

中村:あ、そうなんだ。

山本:必ず1人で、ものを単体で見てるらしくて、単体で写ってるんですよ。トマトとかスリッパとか。できあがって、すごくびっくりしました。

中村:本当だね。

山本:年末年始で人にあんまり会わなかったし。ノンブラリと会ってたらまた違ったと思うんですけど、会わなかったんで。

中村:多分ね、ワンマンの前に渡してたら全然違ったのかなって。終わった直後に渡しちゃったから。

山本:確かに。

中村:どうですか?自分で見て。

山本:けっこう家の中が多くて。あ、でも、こういう工場みたいな、重機みたいなのが...。

中村:えっ、工場萌えなの?

山本:好きなんです。自分の住んでる街の中で1番かっこいい景色だと思って収めてきました。めちゃくちゃかっこいい。

中村:そうなんだ。いるじゃないですか、そういう人たちが。川崎の工場地帯?がかっこいいとかっていう。

山本:うんうんうん。夜はライトアップされるらしいですね。行きたいです。

中村:そうなんだ!意外。

山本:それがやっぱり1番かっこよかったです、今回。

中村:(写真を見ながら)けっこうそういう、カクカクしたようなものが好きなのかな?

山本:あ、そうかもしれないです。カクカクしてたり、丸々してたり。

中村:うんうん。こうやって写真見るとけっこうボケてるのが多いので、今更だけどカメラが違ったら、もっと皆の好きなものをくっきり撮って紹介できるのにって、この企画について考えちゃいました(笑)。フィルムで撮るのはいいにしても、こんなはずではっていうのが多くなってしまうとね。

写真と人 VOL.27

ナンバー
VOL.27
カテゴリー
通常版
ゲスト
山本きゅーり
バンド
ノンブラリ
発行日
2014年3月17日

ゲストプロフィール

山本きゅーりやまもときゅーり

1990.01.28/A型/311号室

ノンブラリ 1stフルアルバムLily yarn

VISME-003
¥2,500

写真と人を作っている人

中村美鶴

写真と人は、写真家中村美鶴が取材・撮影・編集・制作・発行を行っている手作り&手折りのフリーペーパーです。2006年に創刊し、現在はいろんなところに配布しています。写真と人についてもっと知りたい方は当サイトの写真と人?ページを、中村美鶴についてもっと知りたい方は中村美鶴サイトのプロフィールページをご覧ください。

写真と人の配布場所

配布場所ページ

当サイトの配布場所ページにて、写真と人を毎号置いている場所を記載しています。

詳しくはこちら

ツイッター

写真と人ツイッターアカウントにて、最新号の配布場所を配信します。配布ページの毎号置いている場所以外の配布場所もつぶやいています。

詳しくはこちら

サイトマップ

写真と人からのお知らせ

写真と人を知る

写真と人を手に入れる

運営情報